チクワのしっぽ2


 12月10日、福岡市動物園に相談して紹介された病院へチクワを連れていくことに
なりました。この日、福岡は時々雪の降る寒い日でした。
 病院へ行く時間になり、チクワを抱っこしようとしますが、何かを察しているのか
チクワは嫌がって逃げ回ります。数十分の鬼ごっこの末、バスタオルにくるんで、
ジャンバーで顔を隠して、家から連れ出しましたが、外へ出て、興奮のあまり暴れて
逃げ出すのでは・・・と冷や汗ものでした。道中、車の中では、時々もぞもぞして、
離してよぉと手をつっぱたりしていましたが、しっかり抱きしめて何とか無事に病院
に着きました。
 獣医さんは、以前にチクワと同じ症状のイグアナを診たことがあり、しっぽの切断
の経験もおありの先生で、安心して診てもらえました。ひからびた部分は、復活する
ことはないので、切断しても良いが、今の時期は麻酔が効き難く、切断したからと
いって止まるとは限らないとのこと、血行が悪いために、悪い部分が自然に落ちずに
広がっていると考えられるので、暖めて様子を見るのもよい、と言われました。
人間でいうと、凍傷のようなものだということでした。・・・なるほど、急に寒くなってから、悪くなったわけがわかりました。
 とりあえず、暖める方法を採ることにして、チクワを連れて帰り、新たな暖房対策
を考えることになりました。

 11日、12日とチクワの機嫌は最悪、天気も悪く寒いのでオイルヒーターを付けっぱ
なしにしても部屋の気温は、なかなか25度以上に上がらないし、ホット座布団に乗っていても、チクワのしっぽは座布団からはみ出てしまうし・・・ともかくしっぽが冷えないように使い捨てカイロを布にくるみ、カイロを入れるポケット付きのしっぽカバーを縫ってやり、チクワのしっぽに着せようしましたが、チクワは怖がって逃げるし、暖かくしている場所から離れてしまうし、うまくいきません。お風呂に入れてお湯で温めてあげるのもいいなぁ、と思いましたが、チクワはお風呂が大嫌いな上に、病院行きで、人間不信になってしまったのか、近づいただけでも怒るのでとても無理。いつものようにヒーターのない場所で寝ているチクワを夜の間は、使い捨てカイロを使って暖めてあげました。

 13日、こたつヒーターをチクワの部屋の天井に付けました。天気の悪い日の昼間は
チクワは自分の部屋のヒーターの上かひなたぼっこゾーンのホット座布団の上が定位置、こたつヒーターを付けた途端に新しい物が大好きなイグが先にチクワの部屋に入り、ひなたぼっこゾーンにいたチクワもイグについて部屋へ入ってくれました。この日は、午後中、仲良く(?)イグとチクワは、こたつヒーターに温められたチクワの部屋で過ごしました。夕方には、イグは追い出されたようですが、チクワの部屋の上にあるイグのケージも、こたつヒーターに暖められ床暖房状態で、イグも暖かく眠れたようです。・・・このこたつヒーターは、25度〜30度に効率よくチクワの部屋を暖めてくれています。いつもは、イグの部屋の上に登って寝るチクワも、暖かい部屋が気に入ったらしく、そのまま部屋で寝てくれました。

 今日は、久しぶりの晴れの予報だったので、太陽光線を期待しましたが、曇りがちでお日様はほんのちょっぴり顔を出しただけでした。チクワは1日中、自分の部屋から出ようともしません。体もしっぽもほの暖かく温もって、菜っぱと豆腐も食べてくれました。少し機嫌も良くなって、顔が優しげになってきました。このまま、うまくいって悪い部分が自然に落ちて、切断しなくてすむと良いのですが・・・。

 アドバイスを下さった徳山動物園様、伝言板やメールで心配して下さったイグアナ友達のみなさま、いぐチャットの常連のみなさま、励ましていただいてありがとうございました☆

                          (12月14日)


ギクシャクと曲がっているチクワのしっぽ(;_;)


 その後の様子