イグちゃんのぼうけん    23
 「あーさん、かーさん、はじめまして。ふーさんから、まあちゃんちには、なんでもしっているかしこいかめさんがいるってきいていたけど、あうのははじめてね。きょうは、おしえてもらいたいことがあって、きたのよ。よろしくね。」イグちゃんは、くびをふりふりいいました。イグアナは、おこったときだけではなくて、すきなあいてにもくびをふります。
 「いやぁ、なんでもしってるわけじゃないけど、ぼくにわかることならおしえてあげるよ。」と、あーさんがいいます。「そうね。わたしもおしえてあげるわ。」と、かーさんがいいます。
 ちょうどそこへ、けんくんとゆうくんもやってきました。まあちゃんは、けんくんとゆうくんにはつめたいオレンジジュースを、イグちゃんにはバナナのスライスをだしてあげました。
「さぁ、どうぞ!」まあちゃんは、じぶんのおきゃくさまをおもてなしして、いいきぶんです。『いつもは、おかあさんが、ほら、おさらをわるから、とかじゅーすをこぼすでしょ、っていって、やらせてくれないけど、ほーら、わたしだって、ちゃんとできるもん。』と、まあちゃんはおもいました。
「わぁ。おいしそうな、バナナ、わたしおやつをたべてないから、おなかペコペコよ。いただきまーす!!」イグちゃんは、うれしそうに、ペロペロっと、バナナをたべました。けんくんとゆうくんも、おいしそうにジュースをのみました。

イグちゃんのぼうけん    24
 
さて、イグちゃんをさがすために、いぬをかっているともだちにたのむことをおもいついたにゃあさんは、たったかはしって、おうちへかえってきました。あんまり、いっしょうけんめいはしったので、ふーさんが、「おかえり。イグはみつかったの?」ときいても、「ハァ、ハァ、ハァ・・・」としか、いえませんでした。
 「まぁ、よっぽど、いそいでかえってきたのね。」ふーさんは、にゃあさんに、れいぞうこから、コーラをだしてあげました。チクワとモモとグリも、しんぱいそうなかおをして、にゃあさんをみています。コーラをのんでおちついたにゃあさんは、やっと、しゃべれるようになりました。「あー、イグのおかげで、ひさしぶりにはしったな。・・・イグがパンやさんのところまでいったのは、だっぴちゅうのかわがおちていて、わかったけど、そのさきは、ぜんぜんわからないんだ。それで、おもいついたんだけど、いぬならにおいをたどって、イグをみつけてくれるかな、って・・・。」
 「そうね。いいかんがえかもね。えーっと、イヌをかっているのは・・・あ、そうだわ。まあちゃんのおばあちゃんちには、おりこうな4ひきのイヌがいるわ。ちょっと、まあちゃんちにでんわして、たのめるかどうか、きいてみるわね。」と
ふーさんは、でんわばんごうちょうをみて、まあちゃんちのばんごうをたしかめて、でんわをかけようとしました。



          つづき