しばらく多忙な日々が続き、ゆっくり読書の時間も取れなかったのだが、この三連休はやっと完全にお休みになり、以前、Q&Aにご質問された方がご紹介して下さったセイモア・バーンスタイン『心で弾くピアノ』をのんびり読む時間が出来た。「音楽による自己発見」という副題の本書は、ピアニスト、作曲家、教師、作家であるバーンスタイン氏が‘練習の意味’‘修練’‘公開演奏の成果’について、ご自身の経験や周りの音楽家達のエピソードを交えながら、時にはユーモアのある文章でプロやプロを目指すピアニストのみならず、アマチュアとしてピアノを楽しむ人々、また教師にとっても参考になるところの多いだろう内容だった。細かいテクニック習得のための練習法、姿勢に関しても細かく触れられていて、読みながら指を動かしてみたり、腕を回したり、姿勢を正したり・・・暗譜の仕方についても興味深かったし、公開演奏であがることについて、これまでにプロでもあがるのだ、という話は何度も聞いたことがあったが、自分の眼でしっかり読むと、真剣に音楽に取り組む人達、その精神状態はみな同じなのだな・・・とホッとするところも。読んでいるうちに、ピアノを弾きたくなって、いつになくしっかり弾いた日もあれば、のんびり読んでるうちに弾く時間がなくなった日もあったこの連休だったけど、ゆったりした気持ちで音楽関係の本を読むのも、リフレッシュできるものだな〜と感じた。
生徒達のことでも、連休に入る前、うれしいことが続いた。ひとつはグレードの結果、受験したふたりともはじめてのグレードで、直前まで心配だったけど、ふたりとも無事合格!でホッとした。 次に発表会の曲決め、アニメコーナーの子達も「お菓子の世界」の子達も、揉めることなく、それぞれが弾きたい曲に決まってよかった、というのと、難航していた小6Kちゃんの曲が、思わぬとこからすごく気に入る曲に決まってよかった! その次は、ピアノを始めてまだ1年ちょっとの小3Mちゃんが、学校行事での伴奏者募集に積極的に立候補して、お母様が大喜びで知らせて下さったことと、練習停滞気味で悩まれていた小4Sちゃんのお母さん、Sちゃんが夏休みに「エリーゼのために」を練習しはじめて、お家で名曲が聞けてうれしいというメールを下さったこと。 もうひとつは、高2までレッスンに来ていたTちゃん、すでに社会人になっているのだが、仕事も落ち着いて、ピアノを再開する気になったと電話をくれた。大学生の頃、発表会に助っ人で来てくれたり、こまめにハガキをくれたりしていたが、社会人1年目に体を壊してしばらく会っていなかったTちゃん、連休前に久しぶりに会ってみると、溌剌として元気そう、ピアノもやる気満々で、持っている楽譜を全部持ってきて、きちんとハノンをやって練習曲もこなしながら、好きな曲を弾いていこうということになった。 『心で弾くピアノ』の中で、生徒から教師が受ける影響にも触れられていたけど、連休前のうれしいこと♪のおかげで、心安らかに過ごせた連休になったし、色々な意味でやる気になることも出来た。・・・っと、書いている途中で、名古屋のお友達の所へ遊びに行ってきたというTちゃんが、わざわざお土産の珍しいシナモンロールを届けてくれた。リフレッシュの仕上げは美味しい♪時間になりそう。(笑) 明日からのレッスン、自分の練習も、いい感じに新しい気分で頑張れそう〜、芸術の秋、読書の秋・・・食欲の秋を楽しむぞっ!(^^)V
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