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レッスン日記

2001年8月


お休み明けレッスン

08月29日 (水) [ 晴れ ]


 台風11号が去った後、昼間はまだ日射しがきついこともあるが、朝夕はスッと涼しくなり、暑かった夏も終わりだなぁ、と少し淋しい気分になるほど。過ごしやすいのはいいけれど、体がついていかないのか、猛暑の疲れが今頃出ているのか、レッスンスケジュールに変更が多くてペースがつかめないのもあって、浮いたり沈んだりの日々を過ごしている。
 お教室の夏休みが終わって、レッスンが一巡し、まだ、おばあちゃんちから帰ってきてない子や今週末に補講予定で旅行中の子、急遽お出かけでお休みした子以外は、みんな元気な顔を見せてくれた。小学生達は、旅行の話やおばあちゃんちで海に行くはずだったけど鮫が出て、取りやめになった話、夏祭りの話を楽しく聞かせてくれ、学校の宿題も終わって一様に明るい顔。ところが中学生達は、塾や部活動のお休みがあって少しはホッとした時間もあったようだけど、学校の宿題が終わってないし、また、毎日塾だ!部活だ!で忙しく疲れてる様子が見えた。今週のレッスンは、学校の宿題をするために補講もなくていいからお休みするという子もいるほど。夏休みが楽しいのは、小学生までなのかなぁ〜。
 今の時期には珍しくレッスン見学が3件もあり、年長さんNちゃんはすぐにでもおけいこをはじめたい、という本人の強い希望で、早速レッスン開始、すでに2回レッスンをした。これまで、自力でかなり遊び弾きをいていたようで、鍵盤のドレミファソの場所もわかっているし、指もしっかりしていて、リズム打ちにもすぐ反応でき、今後が楽しみだ。もう2件の小4Hちゃん、Yちゃんはお友達同士で、今習っている先生のご都合で、来月から仲良く通うことになった。私に会うまで、どんな先生かな〜というので緊張していたそうだが、すぐに打ち解けてくれた様子だったので、スムーズにレッスンが進みそうだ。
 発表会曲の選定が落ち着いたところだったが、Nちゃんもしっかり弾けそうな感じで発表会にも出たいようだし、Hちゃん、Yちゃんはふたりで組んでもらえばよさそう・・・また、曲を再考しなくては!
 小3Sちゃんは、秋の学校の学習発表会で合唱の伴奏を自ら名乗り出て引き受けたらしい。休み中、自分で譜読みして、一通り弾けるようになったから聞いて欲しいと持ってきた。普段の練習曲では考えられないほどのペースで練習したようで、自力でこれだけ譜読みが出来るようになったのね〜、とうれしかったが、数カ所ミスもあったし、弾き方にはまだ工夫の余地があるので、次のレッスンからキチンと見てあげることにした。

 子ども達の頑張りに負けないように私も張り切りたいが、ともかくは体調と気力が整うべく、遊びは自重して(^_^;) 毎日のレッスンを大切に楽しみに過ごしていきたいと思う。

最近の練習メニュー
 クラーマー・ビューロー50番
 バッハ平均律第1巻 第16番
 ショパン「子守歌」
 リスト「愛の夢」

夏休み☆

08月17日 (金) [ 晴れ ]


 7日からお教室の休みに入り、宮崎実家へすぐに里帰り、その後、にゃあさんの山口実家へ里帰り、昨日からは自宅での夏休みを満喫中。今年も長期里帰りの生徒が多いのと、全体の生徒数が減ったためにたっぷり2週間、思い切って休みにしたが、今日は、お出かけの予定が変わった生徒と社会人生徒の補講が入った。お休みの狭間でのレッスンは、気分も新鮮でいつもより優しいイグぴょん先生だったかも。(笑)

 1日は、今は鹿児島に住む元生徒Hちゃんが福岡に遊びに来てて、仲良しのAちゃん(現生徒)と一緒に遊びに来てくれた。学校で習ったという歌を一緒に歌ったり、Hちゃんが練習中のソナチネを弾いてくれたり、楽しい時間だった。Hちゃんはピアノの先生になりたいそうで、よく頑張っているようで、Aちゃんも見習ってくれるとうれしいが、「私はのんびり弾くの〜。だから、先生、あまり怒らないでね。」などと言ってたし、それぞれの楽しみ方があってもいいし、気長に見守ってあげたいなと思う。
 2日は、転勤で福岡に戻ってきた小1Sちゃんに再会した。背が伸びてお姉さんっぽくなったSちゃん、楽しくレッスンを続けていたようで、練習中の曲ものびのびと弾いてくれた。お母様はグレード試験やコンクールにもどんどん挑戦して欲しい、とのお考えのようだし、今後が楽しみだ。
 休み前のレッスンでは、みんなこれからのお出かけの予定にワクワクして、学校の宿題も順調に進んでる様子だったし、時間勘違いの生徒も数人いたけど、夏休みは時間のやりくりが付けやすく、どうにか全員にしっかりお休み中の宿題は言い渡すことが出来た。けど、旅行やお里帰りでピアノのことはすっかり忘れて、って子も多いだろうなぁ〜。そういう私も、昨日は久しぶりに落ち着いて弾くことが出来たが、今日は生徒が来る前後にちょっとだけ・・・今月初旬は暑さとスケジュール変更で(@_@)、その後は里帰りで弾けなかったし・・・レッスン完全再開後は、また補講も増えるし、あと3日のうちに練習時間を出来る限り確保したいものだが・・・残暑も厳しいし、イグ達は元気で世話を焼かせるし、どうなることやら〜。
 発表会曲の選定も、休みに入る前にほぼ落ち着いたが、楽譜の準備はこれからのものもあるし、のんびりと体調を整えつつも、少しずつ仕事モードに頭を切り換えなくては!

昨日今日の練習メニュー
 クラーマー・ビューロー50番
 バッハ平均律第1巻 第16番
 ショパン「子守歌」
 ベートーベン「告別」第3楽章、リスト「愛の夢」

梯 剛之ピアノリサイタル☆

08月03日 (金) [ 晴れ ]


 7/31福岡銀行本店ホールにて行われたコンサートに行って来た。久しぶりの本格的なピアノリサイタルだったので、ワクワクしていたのだが、出かける直前にゴロゴロと雷の音、そのうちにパラパラと雨が・・・うぅ、私ってやっぱり雨女? 幸い、すぐに降りやんでくれて傘なしで出かけられたけど。
 私が会場に着いたのは、開場時間ちょっと前だったが、すでに並んでいる人が見えて・・・後日聞いた生徒とお母様二組の話によると、もっと早くから人が並び、開場時間前に入れたらしい。私が会場に入った時は、すでに7割りほどの席が埋まっていたが、後方ではあったけど、真ん中付近の席をGETできてやれやれ・・・だった。
 そして開演、シーンと水を打ったように静まる満席の場内、期待と緊張でドキドキしてきた。梯さんが、TVで見たとおりにお母様に手を引かれて舞台に現れ、大きな拍手が沸き起こり、プログラム最初のモーツァルトを弾きはじめた瞬間、何ともいえない気分で涙が湧いてきてしまった。
 モーツァルト「ピアノソナタK.332」は、大好きな曲、とても巧く弾かれていたが、タッチが柔らかいのか、キラキラして欲しいフレーズでは、少し物足りなかったかも。けれど、柔らかい音が似合う部分では、ふっと引き込まれてしまうような感じもあった。
 リスト「巡礼の年 第2番『イタリア』より」第47番、104番、123番は、よく考えて演奏されている感じだったのだが、周りの人の咳を気にしていたら、私も咳き込みそうになってしまい、それを止めるのに必死で、何だか集中して聴けずに残念だった。
 休憩中は、たまたま出会った知り合いの方とお話ししたり、レッスンでお世話になってるK先生にご挨拶したり、この前の発表会で調律してくださった調律師さんにも出会ったりして、私の生徒とお母様をゆっくり捜す間もなく過ぎてしまった。
 後半はオール・ショパンだった。まずは「ピアノ ソナタ第2番 変ロ長調Op.35」素晴らしく弾きこなされていて、ホゥッとため息が出る感じ。梯さんの思い入れもあるのだろうなぁ、というのが伝わってくる気がした。次の「子守歌 変ニ長調 Op.57」は、現在、私も練習中の曲。サラーッと颯爽と弾かれて、うわぁ〜っと圧倒された。もう少し味わいがあってもいいかな〜という気もしたが・・・。最後の「ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53『英雄』」は、若々しく溌剌として気持ちよかった。
 アンコールもすべてショパン。まず、「プレリュード『雨だれ』」とても柔らかい雨音を想像しながら聴いた。次に「エチュード『木枯らし』」前半、跳躍する音はやはり弾きにくいのかな、と思わせる場面もあったが、後半は素晴らしく弾きこなされていた。一度、宿題に出た物の挫折したこの曲、いつかは私も弾けるようになりたい。最後は「ノクターン Op.27」梯さんらしい柔らかく繊細な音色が素敵だった。これを弾き終えられて、ピアノの蓋をそっと閉じ・・・場内は暖かい笑いに誘われた。
 全体を通して、PからPPPまでの微妙な音量までコントロールされているのがすごいと思ったし、見えていないということなど聴いている側の意識の外にいってしまう演奏ぶりにも驚かされた。まだまだお若い梯さん、今後のご活躍も期待したいし、円熟味を増した頃に、また聴く機会があればいいな〜とも思う。

 会場が広かったのと、ともかく満席で人が多く、とうとう生徒とお母様には会えずじまい、昨日小2Sちゃんに、今日は小5Kちゃんに感想を聞くと、曲が長くて眠いところもあったそうだが(^_^;) 綺麗な音で魔法のように指が動いてすごかった、Kちゃんはレッスン中にPが出てきて、そういえば、あのお兄ちゃんは小さい音も綺麗に弾いててすごいと思った、と言っていた。お母様方も、キチンとしたピアノリサイタルには、なかなか行く機会がないので、とてもいい経験だったと喜ばれていたし、また、生徒にも薦められるコンサートに行けるといいなぁ〜。

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